榧の実油(100mL)
希少な榧の実から搾った、日本古来の最高級油
高知の豊かな山々で大切に育てた榧の実から丁寧に搾った希少な食用油です。榧の木が減少し、現在では榧の実油(榧油)の生産はほとんど行われていないため、その存在はあまり知られていません。しかし、この油は徳川家康が食べた天ぷらにも使われ、大正時代の文献では「最高級の植物油」として紹介されるなど、日本の伝統に根付いた貴重な逸品です。歴史が育んだ味覚を、ぜひ体験してください。
榧の実油の特徴
日本古来の最高級植物油
平安時代には利用されており、江戸時代には徳川家康も賞味した榧油。明治時代の文献には「日本の植物油の中で最高のもの」と紹介されていた、希少な最高級植物油です。
軽い甘みとすっきりとした風味
ナッツのような軽い甘みと森林を思わせるすっきりとした風味で、クセがなく上品な味わいです。抗酸化作用を持つビタミンEが豊富で、シアドン酸を含むのも特徴です。
栽培から搾油まで、自社一貫生産
榧の苗づくりから搾油まで、すべて自社で行っています。愛情込めて育てた榧の実を、栄養や風味をそのまま生かす低温圧搾法で抽出・ろ過した、一番搾りのバージンオイルです。
榧油の歴史
徳川家康も食した、榧油で揚げた天ぷら
江戸幕府の史書「御実紀」によると、徳川家康は鷹狩り先で鯛の天ぷらを食べました。京の豪商・茶屋四郎次郎から「榧の油で揚げた鯛が美味」と聞いた家康はその美味しさに感動し大鯛2枚、甘鯛3枚を平らげたと記録されています。この時の油は「東照宮御実紀」では榧油、「元和年録」ではごま油と、2つの説があります。
日本古来の伝統が育んだ最高級植物油
明治時代の「大日本有用樹木効用編」や大正時代の「大植物図鑑」に「本邦植物質ノ油中最上ノ者ナリ」との記載があり、「日本の植物油の中で最高のもの」と紹介されています。しかし、明治以降は榧の木が急速に減少し、今ではごく一部の地域で少量生産されるのみとなりました。
弘法大師により伝え広められた「榧」
榧を日本各地に広めたのは弘法大師と伝えられています。滋養豊富な榧の実は凶作にそなえる貴重な保存食に。実からとれる油は生計の糧とするようにと人々に教え導かれました。香川県の四国八十八ヶ所 第67番札所 大興寺には、弘法大師が植えたとされる榧の木が現存しています。
軽い甘みとすっきりとした風味
しつこくなく、ナッツのような軽い甘みとすっきりした森林のような風味。お客さまからは「フルーティーで美味しい」「クセがなく上品な味わい」といったご感想をいただいています。サラダやパンにかけたり、様々なお料理やお菓子の風味づけにオススメで、食事に取り入れやすい植物油です。
榧の実油の使い方
天ぷら油に
榧油といえば、やはり天ぷら。揚げた衣はサクッと軽く、素材の味を引き立てるのが特徴で、上品な風味と軽やかな口当たりが、高級天ぷら料理店でも評価されています。ご家庭でも、普段お使いの揚げ油に榧の実油をお好みの量(10%を目安)加えるだけで、より香り高く、軽やかな揚げあがりをお楽しみいただけます。
サラダに
そのままかけて、お塩を少しふったり、ノンオイルドレッシングとあわせても。榧の実油特有のさわやかな風味が味わえます。
パンに
オリーブオイルのように、パンに榧の実油をつけて食べるのもおすすめです。お好みでお塩を適量ふってお召し上がりください。
三品豆腐(さんぴん豆腐)
高野山の精進料理「三品豆腐」も、榧油を使った料理として知られています。大鍋で豆腐を精進ダシ、酒、濃口しょうゆで味付けし、榧油を数滴たらして召し上がるそうです。また、湯豆腐を醤油と酒と少量の榧油を混ぜたタレに浸して食べるという方法もあるそうです。
お客さまのアイデアをご紹介
使い方はアイデア次第!お客さまの声の中から、榧の実油の使い方を一部抜粋してご紹介します。
炊き立てごはんに榧の実オイルをちょろっとかけて、手作り梅醤油で食べるのにはまっています。五臓六腑にしみわたるとはこのことかと(≧◇≦)
単体で使うほかに、えごまオイルに混ぜたり、ハラペーニョのマリネを作ったりしています。
マリガメ 様
卵焼きに使ってみましたら、かやの香りの卵焼きになりました。香りが強いので、サラダ油に少し加えて使うくらいがちょうどよさそうです。もったいないですが、俎板や天然木の机のお手入れ用にも使っています。木がしっとりと潤い、部屋の中にかやの香りが広がります。
こまどり 様
癖が無く、美味しいですね!サラダや焼き魚、ステーキに必ずかけて食べます!ヘルシーで脂肪肝や中性脂肪を防ぐために今後も続けて行きます!
土田 様
古いエッセイで、酒で湯豆腐を作り、そこへ榧の油を回しかけて食べる話があり、とても興味を持ったのですがなかなか手に入るものではなく長年の夢が実現しました。
TASAKI 様
榧の実油の栄養と脂肪酸
ビタミンEが豊富
抗酸化作用を持つビタミンEが豊富です。ビタミンEは体内の酸化ストレスを軽減し、細胞の損傷や老化を防ぐことが期待されるため、健康や美容によいと言われています。
シアドン酸を含んでいます
油の主成分は「脂肪酸」です。榧の実から抽出される油には、リノール酸、オレイン酸、シアドン酸を含む9種類の脂肪酸が含まれています。特に注目すべきは、他の食用油ではほとんど見られない「シアドン酸」が約10%含まれている点です。

中性脂肪やコレステロールを抑制する、シアドン酸の働き
不飽和脂肪酸の一種である「シアドン酸」には、中性脂肪の増加抑制や、コレステロール低下作用があることが証明されています。ただし、その詳しい仕組みはまだ解明されていません。また、当店でも専門機関に研究を依頼したところ、体脂肪の蓄積を抑制する結果がでました。
苗づくりから搾油まで、安心の自社一貫生産
山の恵みを、一粒ずつ拾い集めて
榧の苗づくりから栽培、収穫、搾油まで、すべて自社で行っています。機械化が難しいため、そのほとんどが手作業。秋には毎日のように山へ足を運び、一粒ずつ実を拾い集めます。持ち帰った実は丁寧に果肉を剥き、種子を洗って乾燥させ、ようやく搾油へ。手間と時間を惜しまず、自然の恵みを大切に育んでいます。
風味や栄養が損なわれにくい低温圧搾
榧の実だけを原材料にし、加熱や化学的な処理をしない「低温圧搾法」で抽出した一番搾りのバージンオイルです。油の製法は「圧搾法」と「抽出法」があり、圧搾法はさらに低温と高温に分かれます。この中で最も自然な方法が低温圧搾法で、風味や栄養が損なわれにくいのが特徴です。
榧の実油は仁から搾られます
榧の実油は、オリーブオイルのように果肉からではなく、種子の仁から搾られます。そのため、まず外側の緑色の果肉を剥く必要があります。この果肉は爽やかな柑橘系の香りを持ち、その香りの良さから精油や香水の原料になります。
日本の伝統が育んだ、贅沢な一滴
榧の実油は、日本古来より珍重されてきた高級オイルです。ナッツのような軽い甘みと、森林を思わせるすっきりとした風味が、料理に上品な味わいを添えます。歴史が育んだ味覚を、ぜひご家庭でお楽しみください。
お客様の声
matsu様 | 投稿日:2025年02月26日 |
おすすめ度:
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私は、榧の実油で豆乳マヨネーすを作ってみました。
匂いから燻製マヨネーズのようになり、とても美味しかったです。 |
なぎちゃん様 | 投稿日:2024年11月03日 |
おすすめ度:
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榧の実油というものを初めて知りました。癖のない軽い油で安心感もありとても良いです。希少な油なので、ドレッシングを作る時や、エゴマ油の代わりとして大事に使いたいと思います。
お店からのコメント |
ひろみ様 | 投稿日:2024年09月27日 |
おすすめ度:
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口内に広がる香ばしい香り、サラリと軽い初めての味でした。美味しかったです!
お店からのコメント |
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