本榧念珠(八寸振分共シャカ)
樹齢200年以上の榧の木から製作した本榧念珠。こちらは真言宗の方がお使いいただける数珠で、女性用の8寸サイズ、主玉の大きさは約6ミリです。本榧は古くから仏像にも用いられてきた銘木で、色ツヤが良く木目がきれいで山の宝石と称されるほどの美しさ。軽くて手ざわりがよく、やさしい使い心地です。
使うほどに味わい深く
榧は油分が多いためツヤを失いにくく、使い続けていくうちに自然と飴色へと変わっていき、よい色ツヤになっていきます。深みを増す味わいを楽しみながら末永くお使いください。
幻の木「榧」
絶滅に近い希少な高級材
榧は木肌の美しさや適度な弾力性などから、碁盤・将棋盤の最高級品として知られる超高級材。仏像にも使用され、奈良から平安初期のものには榧製が多いようです。成長は極めて遅く、30cm伸びるのに3~4年、碁盤づくりに適した直径1.1mほどの大きさになるには300年以上の歳月を必要とします。かつては日本の山々に自生し、お寺や農家の庭先など身近な場所にもあった榧ですが、現在は絶滅に近い状態。木材市場に出てくることも年に数えるほどしかなく、深刻な材料不足に陥っています。
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300年先、榧の森を夢みて
当社の榧の森づくりの始まりは、榧に惚れこんだ会長個人が「このままでは榧がなくなってしまう、碁盤をつくる榧の木を未来に残したい」という想いで植林し始めたことからでした。それから約30年、高知や四国の山々に30万本(2016年時点)以上の榧の苗木を植えてきました。育ちにくさや獣害などから残っているのは3割にも満たないほどですが、徐々に大きくなり実のなる木も育っています。
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